【派遣会社を選ぶときの参考情報】マージン率の公開義務

人材派遣サービスを利用する際、どのような基準で派遣会社を選んでいますか。「知名度の高さ」「大手であること」「営業担当の対応」「派遣料金」「派遣社員のスキル」等、判断材料は様々です。
こうした要素に加えて、派遣会社の特徴を知る手がかりとして、公開されているマージン率や平均派遣料金等を参考にすることもできます。

派遣会社が公開すべき情報

労働者派遣法では、派遣会社を選ぶ際に参考となる情報として、派遣事業を行う事業所ごとに、以下の情報を公開することを派遣会社に義務付けています。

  1. 派遣社員の数
  2. 派遣先の数
  3. 派遣料金の平均額
  4. 派遣社員の賃金の平均額
  5. マージン率=(派遣料金の平均額-派遣社員の賃金の平均額)÷ 派遣料金の平均額
  6. 労使協定を締結しているか否か、締結している場合はその有効期間(同一労働同一賃金を派遣適用するために労使協定を使用している場合は、締結ありとする)
  7. 派遣社員のキャリア形成支援制度に関する事項(教育訓練の内容と計画等)

多くの場合、これらの情報は派遣会社のWebサイトで公開されています。派遣会社を選ぶ際にはチェックしてみてください。厚生労働省が運営する人材サービス総合サイトでも確認できます。

マージン率と派遣会社の特色

複数の派遣会社で上記を比較してみると、それぞれの特色が見えてきます。「派遣料金をできるだけ抑えたい」「規模の大きい派遣会社が良い」等、派遣サービスを利用する際に何を重視するかを踏まえて、比較・検討するのが良いでしょう。ここでは、派遣会社のマージン率について少し解説します。

一般的に、マージン率が高い派遣会社は「派遣会社の利益確保を優先している」と見なされがちです。しかし、マージン率を高く設定している派遣会社が、必ずしも悪い派遣会社であるとはいえません。重要なのは、そのマージンがどのように使われているかということです。
派遣会社によっては、マージンの内訳を公開している場合もあります。例えば、派遣社員の賃金以外に、福利厚生やキャリア支援を充実させることで、人材の確保や安定就業の維持につなげている派遣会社もあります。また、常用型派遣(正社員型派遣)を主とする派遣会社では、派遣社員の雇用を継続的に維持するためにコストがかかります。そのため、登録型派遣を中心とする派遣会社と比べて、派遣料金や賃金の平均額、マージン率は高くなる傾向にあります。

派遣会社を選ぶには

法的に開示が義務付けられている上記の情報以外にも、派遣会社のWebサイトでは様々な情報が公開されています。例えば、企業理念や経営方針、経営者からのメッセージのほか、得意とする職種分野(事務系、販売系、製造系、研究系、介護・保育系等)、派遣先や派遣社員に提供している付帯的なサービスや制度等について確認できます。さらに、個人情報の取扱い体制(プライバシーマーク認定等)、優良派遣事業者認定の有無等、多様な情報を基に総合的に判断することが大切です。
マージン率の高低だけではなく、その背景や取組みも踏まえた上で派遣会社を選ぶことは、派遣サービスを効果的に活用するための一助となるはずです。